万葉集巻第1_18番歌(三輪山をしかも隠すか)~アルケーを知りたい(1724)
▼今回は、額田王、近江の国に下る時に作る歌、井戸王が即ち和ふる歌というタイトルの17番の長歌の反歌。「三輪山をしかも隠す」を鹿が一緒になって隠すのか、と思っていた。どうやって鹿が隠すのか。思い違いにもほどがある。歌に戻って雲は思いやりなど持つはずもないので、雲が出れば景色は見えなくなるのだ。
反歌
三輪山をしかも隠すか雲だにも 心あらなも隠さふべしや 万18
*三輪山をこれほどまでに隠すとは。雲に思いやりがあれば、ここまで隠さないでしょうに。
右の二首の歌は、山上憶良大夫が類聚歌林には「都を近江の国に遷す時に三輪山の御覧す御歌なり」といふ。
日本書紀には「六年丙寅の春の三月辛酉の朔の己卯に、都を近江に遷す」といふ。
【似顔絵サロン】山上 憶良 やまのうえの おくら 660 - 733 奈良時代初期の貴族・歌人。『類聚歌林』:憶良が編纂した奈良時代の歌集。現存しない。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=1
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