万葉集巻第6_1038-1939番歌(故郷は遠くもあず)~アルケーを知りたい(1868)

▼今回の歌の作者、高丘河内は663年に百済から日本に帰化した沙門詠(しゃもんえい)の子沙門詠は、戦乱を避けて楽浪郡に移住した秦の王族の子孫。河内は橘佐為・山上憶良と共に子ども時代の聖武天皇が教育係を務めた。

 高丘河内連が歌二首
故郷は遠くもあず一重山 越ゆるがからに思ひぞ我がせし 万1038
*故郷は遠くない。でも山ひとつ隔てられているから、苦しい思いがするだ。

我が背子とふたりし居らば山高み 里には月は照らずともよし 万1039
*妻と二人でいれば、いくら山が高かろうが、里に月が出なかろうが、構わない。

〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6

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