柿本人麻呂の万葉集226-227番歌~アルケーを知りたい(1178)

▼226番歌は、人麻呂の222番歌にインスパイアされた丹比真人(たぢひのまひと)という人物が詠んだ作品。

 讃岐の狭岑の嶋にして、石中の死人を見て、柿本朝臣人麻呂が作る歌
沖つ波来寄る荒磯を敷栲の 枕とまきて寝せる君かも 万222
*沖から波が寄せる荒磯を枕にして寝ている人がいる。

 丹比真人<名は欠けたり>、柿本朝臣人麻呂が意に擬へて報ふる歌一首
荒波に寄り来る玉を枕に置き 我れここにありと誰か告げけむ 万226
*荒波に寄せられて来る玉のような波を枕にして私が横たわっていることを誰が妻に知らせてくれたのだろうか。

【似顔絵サロン】柿本人麻呂(660-724)の先代人。ホスロー2世 Khosrow II 570 - 628 ササン朝最後の偉大な王。














〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetailLink?cls=d_utabito&dataId=201
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%BF%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E9%BA%BB%E5%91%82
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/hitomaro2_t.html

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