万葉集巻第6_918-919番歌(沖つ島荒磯の玉藻)~アルケーを知りたい(1795)

▼今回の2首は長歌の後に続く反歌。724年の冬に聖武天皇が紀伊国に行幸したとき随行した山部赤人の歌、とのこと。後書きと前書きによれば。918番は捻った表現、919番は原因と結果を順序良く詠っているので分かりやすい。でもストレート過ぎるという批判もあるかも。あれこれと思いが浮かびあがる反歌二首。

 反歌二首
沖つ島荒磯の玉藻潮干(しほひ)満ち い隠りゆかば思ほえむかも 万918
*沖の島の荒磯の玉藻が満潮になって隠れてしまうとどうなるだろう、と思ってしまいます。

若の浦に潮満ち来れば潟をなみ 葦辺(あしへ)をさして鶴(たづ)鳴き渡る 万919
*若の浦の潮が満潮になると潟がなくなるので、水辺の葦を目指してやってきた鶴の鳴き声が響きます。
 右は、年月を記さず。
ただし、「玉津島に従駕(おほみとも)す」といふ。
よりて今、行幸の年月を検し注して載す。


〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6

コメント

このブログの人気の投稿

万葉集巻第十八4070-4072番歌(一本のなでしこ植ゑし)~アルケーを知りたい(1535)

万葉集巻第十2219-2222番歌(夕さらずかはづ鳴くなる)~アルケーを知りたい(1477)

万葉集巻第十八4093-4097番歌(ますらをの心思ほゆ)~アルケーを知りたい(1541)