万葉集巻第7_1084番歌(山の端にいさよふ月を)~アルケーを知りたい(1903)

▼待つほどに現れない、のはよくある話で、今回は山からなかなか出てこない月を待つ歌。来ないから先に行ってしまうぞとも言えないし、時間だけが過ぎて行く(笑)。これから待たされることがあったら「我が待ち居らむ夜は更けにつつ」と口ずさむと、気持ちにゆとりが出て来るかも。この歌は周りとも、自分の気持ちとも、ほどよい距離を置いて眺める大人(たいじん)のゆとりを感じさせる。

山の端にいさよふ月をいつともか 我が待ち居らむ夜は更けにつつ 万1084
*山の向こう側で出待ちしている月。いつ出るのだろうと待っているうちに夜は更けゆく。















〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

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