万葉集巻第7_1085番歌(妹があたり我は袖振らむ)~アルケーを知りたい(1904)
▼今回の歌も良いなと思う。でも、なぜ月に雲がかからないで欲しいと思うだろうか、とも思う。同じ照る月の下にいるのが大事なのに、その月が隠れては趣がなくなるじゃないか、ということだろう。だから雲に、今出て来るんじゃないよ、と言う。妻への慕情と、月への無茶な注文ぶりを楽しむ歌だな、これは。
妹があたり我は袖振らむ木の間より 出で来る月に雲なたなびき 万1085
*妻のいる方向に向かって私は袖を振ろう。雲よ、木の間から出て来る月を隠さないでくれよ。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7
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