万葉集巻第7_1092番歌(鳴る神の音のみ聞きし)~アルケーを知りたい(1911)

▼今回は冒頭が「鳴る神の」というインパクトの強い枕詞で始まっているものだから、後がぶっ飛んでしまいました。鳴る神の、はあくまで音の枕詞なので、冷静に続きを見ると、何のことはない、噂で聞いていた山を実際に見たよ、という内容。だからどうした?とツッコミを入れたくなる。もう少し冷静になると、噂で聞いていた山を自分の目で見たという満足感、納得感、自慢みたいな気持ちを詠っているのだろう、と思ふ。噂でしか聞いたことのないストラディバリウスを今日、この目で見ました!的な。

 山を詠む
鳴る神の音のみ聞きし巻向の 檜原の山を今日見つるかも 万1092
*人の話でしか聞いたことのない巻向の檜原山を今日、この目で見ました。















〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

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