仕事の単位、ジュールJ又はワット秒W・s:アルケーを知りたい(476)

今回の話題は(A)物理学。

▼今回は
仕事の単位。日常の仕事の意味で捉えようとすると頭が混乱するから、心構えが必要(笑)。
計量単位令、別表第一、第二条関係二十六で定義されている仕事
ジュール又はワット秒一ニュートンの力がその力の方向に物体を一メートル動かすときの仕事

▼中学理科:仕事の単位はJ(ジュール)である。1〔J〕 = 1〔N〕 ✖ 1〔m〕
平尾の高校物理:仕事と力学的エネルギーの単位はともにジュール〔J〕である。1J =1N・m = 1kg・m2/s2

▼前回やったように1Nは0.1kg重だから、100gの物体を1m動かすと1Jに相当する。
1kgのダンベルを水平に1m押し出すと10Jの仕事になる。戻すとさらに10J。往復で20Jの仕事。

▼今日の人物 すでにジュールさん(425回)、ジュールさんと共同研究したケルビン卿ウィリアム・トムソンさん(456)、ワットさん(452回)、ワットさんと一緒に会社を経営したマシュー・ボールトンさん(453回)、その会社のエンジニアだったウィリアム・マードックさん(468回)にはご登場いただいている。
▼そこで今回は、ジュールさんやヘルムホルツさんと並ぶエネルギー保存則の発見者、ドイツの物理学者をご紹介する。
ユリウス・ロベルト・フォン・マイヤーさん(Julius Robert von Mayer 1814 - 1878) 教育▽チュービンゲン大学で博士(医学) 職業▽オランダ船の船医 実績▽熱の仕事当量の算出方法を明らかにした 人脈▽ジュールさん(熱の仕事当量を実験から算出、公表)、ヘルムホルツさん(エネルギー保存の法則を最初に発表したのはマイヤーさんだと語った)、リービッヒさん(マイヤーさんの論文を自分の雑誌で取り上げた)、ジョン・ティンダルさん(英の物理学者。講演でマイヤーさんを紹介、英国での知名度を上げた)

〔参考〕
有山智雄et al.『中学総合的研究 理科〔四訂版〕』旺文社。
平尾淳一『総合的研究 物理』旺文社。
https://en.wikipedia.org/wiki/Julius_von_Mayer

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