万葉集巻第1_41番歌(釧着く答志の崎に)~アルケーを知りたい(1748) リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 1月 07, 2026 ▼40番から42番までは人麻呂3首セットの歌。今回はその二首目。たまもが続けて出て来るのが面白い。しかも40番では玉裳、41番では玉藻になっているのが面白い。40番では乙女が主人公、41番では男たちが主人公、、、、なのかな。釧(くしろ)着く答志(たふし)の崎に今日もかも 大宮人の玉藻刈るらむ 万41*答志の崎で今日も大宮人が玉藻を刈っていることでしょう。【似顔絵サロン】〔参考〕伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=1 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
万葉集巻第6_928番歌(もののふの八十伴の男は)~アルケーを知りたい(1802) 3月 04, 2026 ▼今回の笠金村の長歌は「大君がここと定めると臣下の大勢の男たちが集まって都を成す」という、大君と従う臣下を褒める内容のようだ。末尾に「旅にはあれども」とあるのは、行幸の途中でも大君がいらっしゃる場所が都になる、と強調しているのかな・・・難解歌のひとつ。 冬の十月に、難波の宮に幸す時に、笠朝臣金村が作る歌一首 幷せて短歌 おしてる 難波の国は 葦垣 (あしかき) の 古 (ふ) りにし里と 人皆の 思ひやすみて つれもなく ありし間に 続麻 (うみを) なす 長柄の宮に 真木柱 太高敷きて 食 (を) す国を 治めたまへば 沖つ鳥 味経 (あじふ) の原に もののふの 八十伴の男は 廬りして 都成したり 旅にはあれども 万928 *難波の国に対して人々はつれなかったけれど、大君がここと決めたからには、八十伴の男たちが旅の途中のキャンプを張って都にするのです。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6 続きを読む
万葉集巻第6_971番歌(白雲の竜田の山の)~アルケーを知りたい(1825) 3月 28, 2026 ▼今回の長歌はタイトルから5W1Hがだいぶ分かる。When=四年壬申( 732年)、Who=藤原宇合、Where=西海道(九州)、 What=節度使。 ほんわりとぼやかした表現が多い和歌では珍しい。 で、節度使は何をするのか、というと、防衛拠点の筑紫を中心に九州全域の国形=現地調査。この歌は、節度使になった藤原宇合を送り出すとき、高橋虫麻呂が讃えた作品。 四年壬申に、 藤原宇合 卿、西海道の節度使に遣はさゆる時に、 高橋連虫麻呂 が作る歌一首 幷せて短歌 白雲の 竜田の山の 露霜に 色づく時に うち越えて 旅行く君は 五百重山 (いほへやま) い行きさくみ 敵 (あた) まもる 筑紫に至り 山のそき 野のそき見よと 伴の部 (とものへ) を 班 (あか) ち遣はし 山彦の 答へむ極み たにぐくの さ渡る極み 国形 (くにかた) を 見したまひて 冬こもり 春さりゆかば 飛ぶ鳥の 早く来まさね 竜田道の 岡辺 (おかへ) の道に 丹つつじの にほはむ時の 桜花 咲きなむ時に 山たづの 迎へ参ゐ出む 君が来まさば 万971 *732年、竜田山が紅葉する時期に、西海道節度使(九州と島々の防衛を司る役職)として筑紫に赴任した藤原宇合卿。現地の山や野など地理状況を細かく調査し把握します。冬があけて春になり竜田道につつじや桜が咲き匂う頃、お帰りになるときにお迎えに参ります。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6 続きを読む
万葉集巻第十八4070-4072番歌(一本のなでしこ植ゑし)~アルケーを知りたい(1535) 6月 05, 2025 ▼4070番の前書きに出て来る「 牛麦」。どう読むのか。うしむぎ、あるいは、なでしこ。歌の作者は家持。歌を贈った相手は清見 (せいけん) 。酒と一緒に歌を贈った。歌も嬉しい、酒も嬉しい。どちらも人の心を和らげる。4071番も4072番も傍らには酒があったことでしょう。 庭中の牛麦が花を詠む歌一首 一本のなでしこ植ゑしその心 誰に見せむと思ひそめけむ 万4070 右は、先の国師の従僧 清見 、京師に入らむとす。 よりて飲饌を設けて饗宴す。 時に、主人大伴宿禰家持、この歌詞を作り、酒を清見に送る。 *一本の撫子を植えたその心、誰に見せようと思っていらっしゃるのでしょう。 しなざかる越の君らとかくしこそ 柳かづらき楽しく遊ばめ 万4071 右は、郡司已上の諸人、多くこの会に集ふ。 よりて、守大伴宿禰家持、この歌を作る。 *越中の皆さんがたとこのようにして柳をかづらにして楽しく遊びましょう。 むばたまの夜渡る月を幾夜経と 数みつつ妹は我れ待つらむぞ 万4072 右は、この夕、月光遅に流れ、和風やくやくに扇ぐ。 すなわち属目によりて、いささかにこの歌を作る。 *夜空を渡る月の夜を幾夜経たかと数えながら妻は帰りを待ち焦がれていることでしょう。 【似顔絵サロン】 清見 せいけん ? - ? 奈良時代の僧。越中国師の従僧。748年、越中から京師へ向かった。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集四』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=18 続きを読む
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