万葉集巻第6_1065番歌(八千桙の神の御代より)~アルケーを知りたい(1885)

▼今回の歌は、いままでの遷都を寂しがる調子から離れて、神戸港の東にある利便性の良い敏馬の浦を褒めた長歌。肩の力が抜けた風情がよろしき。

 (みぬめ)の浦を過ぐる時に作る歌一首 幷せて短歌
八千桙の 神の御代より
百舟の 泊つる泊りと
八島国 百舟人の
定めてし 敏馬の浦
朝風に 浦波騒き
夕波に 玉藻は来寄る
白真砂 清き浜辺は
行き帰り 見れども飽かず
うべしこそ 見る人ごとに
語り継ぎ 偲ひけらしき
百代経て 偲はえゆかむ
清き白浜 万1065
*神の時代から多くの舟が泊まるところと定めていた敏馬の浦は見ても見ても飽きないところだから語り継がれてきたのだ。これから先もずっと偲ばれる清らかな白浜です。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6

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