万葉集巻第7_1116番歌(ぬばたまの我が黒髪に)~アルケーを知りたい(1935)

▼今回の歌は、印象を言葉にするともともとの味わいが消えてしまいそう、だから黙ってそっと感じるだけにするのが良い。そんなタイプの歌と思ふ。量子力学を説明してくれという友人に「それは目隠しした人に触覚だけで雪の結晶がなにかを教えるようなもので、触ったとたん溶けてしまう」と言ったポール・ディラック(1902 - 1984、英の物理学者)を思い出した。

 露を詠む
ぬばたまの我が黒髪に降りなづむ 天(あめ)の露霜取れば消(け)につつ 万1116
*私の黒い髪に天から降ってくる露霜に触れるとすぐ消えてしまいます。


















〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

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