万葉集巻第7_1140番歌(しなが鳥猪名野を来れば)~アルケーを知りたい(1959)

▼旅の途中、夕方になって霧が出ている、まだ宿が決まっていないのに。今回の歌は、眺めていると心細い気持ちになる。なぜだろう。「夕霧立ちぬ宿りはなくて」のせいだな。この中の「宿りはなくて」の「なくて」が効いている気がする。「無い」から来る不安感。「宿りはあれど」ではダメなんだ。

 摂津作(つのくにさく)
しなが鳥猪名野(ゐなの)を来れば有馬山 夕霧立ちぬ宿りはなくて 一本には「猪名の浦みを漕ぎ来れば」といふ 万1140
*猪名野まで来ました。有馬山に夕方の霧が出ています。まだ宿を決めてないというのに。















〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

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