万葉集巻第7_1129番歌(琴取れば嘆き先立つ)~アルケーを知りたい(1948)

今回は楽器の音を出す前に嘆きが先立つ、という歌。どう解釈するのが正解なのか分からないけど、作者の気持ちが分かるような気がする歌。琴のボディの空間は霊魂が宿る場所と思われていたという。楽器を鳴らそうという時間はそれまでの時間の流れとちょっと違う。楽器を前にしたその瞬間、心で思っていたことがほろりと出て来る。レッスンだと、先生から集中しなさい!と注意される場面だ(笑)。

 倭琴(やまとこと)を詠む
琴取れば嘆き先立つけだしくも 琴の下樋(したび)に妻や隠れる 万1129
*琴を手に取ると音より先にため息が漏れる。もしかすると琴の中に妻が隠れているのだろうか。















〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

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