万葉集巻第7_1164番歌(潮干ればともに潟に)~アルケーを知りたい(1983)
▼この歌を見て、なかなかよく観察してるじゃないか、と思った。偉そうに(笑)。干潮になると鶴が餌を獲りにやってくる、その声がしばらくすると遠ざかる。現場にいなくても、鳴き声の変化で鶴の動きが感じられる。この歌の詠み手は現地にいるので、遠ざかる鶴を見て磯を廻っているのだろう、と見当をつけている。そうかも知れないし、餌を求めて場所を変えてるだけかも知れない。餌の身になると、干潮で潟から顔を出したらいきなり鶴につかまって飲み込まれるんだから、たまったもんじゃない。声が遠ざかるとホッとするんじゃないか。
潮干ればともに潟に出で鳴く鶴の 声遠ざかる磯廻すらしも 万1164
*干潮になると潟に出て鳴く鶴の声が遠ざかるようだ。磯を廻っているのだろう。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7
.jpg)
コメント
コメントを投稿