万葉集巻第7_1205番歌(沖つ楫やくやくしぶを)~アルケーを知りたい(2039)
▼今回の歌は、そりゃまあそうでしょう(笑)という歌。舟が港を離れる間は楫漕ぎは忙しい。沖に出て落ち着いた、と思ったら、陸地の風景が遠ざかっていて、ずっと見ていたかったのに惜しい気持ち。これを乗客のわがままというか、風情ですなというかは、読み手の受け取り方次第。私は、このささやかなんだけど相矛盾する気持ち分かるなー派です。「やくやくしぶを」がなかなか渋い言い方なので、使ってみる機会を探す。その前に、替え歌は、足の爪切りやくやくしぶを見まく掘り次は手の爪に移るの惜しも。
沖つ楫やくやくしぶを見まく欲り 我がする里の隠らく惜しも 万1205
*舟が沖に出で楫を漕ぐペースが落ち着いてきたら、見ていたかった里が遠くに隠れて残念だ。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7
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